こあらいふ

わたしの日常

初めて相席屋に行ったときの話

これは私が初めて相席屋に行ったときの話

 

タダ飯が食べられるからと友人に連れていかれた

 

友人とタダ飯を楽しんでいると2人の男が来た

 

1人はいかにもプライドが高そうなスーツを着て髪をビシッと決めた男

 

もう1人は影が薄い男

 

本当に友達か?と疑問を抱くほどの違和感

 

簡単に表すとジャイアンスネ夫

 

この時点で私の興味は料理一点に絞られた

 

そのプライドが高いジャイアンが仕切り始めた

 

ありふれた質問を適当に終え

 

自分は高卒でブランド店に勤めているとジャイアンが自慢気に話していた

 

「高卒でもブランド店で働けるんですよ」

 

高卒でブランド店に勤める俺すごいだろと

 

学歴にコンプレックスでもあるのかってくらい高卒を強調していた

 

「えーすごーい」

 

自慢話の相手は友人に任せて私は適当に相づちを打ちながら1人で料理を楽しむ

 

影の薄いスネ夫も何を飲んでいたかは覚えていないが1人お酒を楽しんでいた

 

友人が

 

「あ、だからこのブランドのかばん持ってるんですねー」

 

と言うので、私はかばんなんか持ってたっけ?と見ると

 

確かにブランドのロゴがこれ見よがしに書かれたバカでかいかばんを持っていた

 

私は何をそんなに入れるものがあるのかという方に興味がある

 

「あーこれ?そうそう、これねー」

 

気づいちゃった?みたいな感じでそのかばんの説明を始めた

 

なんか言っていたけどよく覚えていない

 

友人もジャイアンの自慢話に飽きたのか

 

スネ夫さんは何をされてるんですか?」

 

スネ夫に話題を振る

 

ジャイアンとは違うブランドに勤めてます。今日の靴もそこのです。」

 

へーブランドはよくわからないなーパクパク

 

「え、そこって靴売ってましたっけ?」

 

「冗談です」

 

面白くねーなんだその面白くない冗談は

 

そんなんだったら黙ってた方がマシだなゴクゴク

 

「キッチンを造っています」

 

「キッチン?一から造るの?すごーい」

 

興味を示されて嬉しそうなスネ夫

 

それとは対照的にスネ夫が話題の中心になり面白くないジャイアン

 

その二人を横目に飲むハイボールは美味しかった

 

タダでご飯を食べられて、私は満足だった

 

そして友人も飽きたようで終電がーといってその店を後にした